流行予知に関する一考察 5

< 驚き >

私は、驚きは気づきに伴う反射であると考えている。 そして、気づきは事前に用意されているものと捉えている。
つまり、脳はすべての「気づき」に「驚く」のではなく、「気づく」準備が十分にできた事象にのみ「気づき驚く」ことができる。

未知のファッションとの出会い時に発する新鮮な驚きや不快な驚きは、すでにそれを発する心的条件が整った場合にのみ起こる現象なのであり、それは予測可能な必然の情念である。

つづく